在庫管理 隠れロスが怖い

在庫管理

在庫は会社の財産になるものですが、粗利を決める指標にもなります。 いくら数字上の売上が良くても、ロスがあれば会社の利益となる粗利にはつながりません。

だからこそ、在庫を把握することはとても重要なのです。 ここでは、正確な在庫を把握するためにやらなくてはいけないことや商品ロスの原因とその危険性についてご説明します。

計算上の在庫高は正確でないことがある

粗利益を算出するには、売上高から売上原価を引くという方法を用います。粗利益は店舗の儲けの指標になるものですから、正しく算出するために仕入高在庫高を正確に計算する必要があります。

仕入高は仕入れ伝票をチェックすればすぐに分かりますが、在庫高は売上による計算と実際に残っている在庫数が合わないことがあるので、すぐに正しく算出することができません。

そこで、どの業種の店舗にも必要となってくるのが棚卸作業です。棚卸作業とは、実際に店舗に残っている在庫の数を正確に数える作業で、棚卸をして在庫数を出すことによって本当の売上高が分かり、最終的に粗利が算出できるのです。

売上原価の算出方法

店舗の損益計算書の作成の期間は、1ヶ月に設定するのが一般的です。この計算書で必要な1ヶ月の売上原価は、下記の計算式から算出します。

売上原価=期首在庫高+期中仕入高-期末在庫高

この計算式にある期首在庫高は前月の残りの在庫で、期中仕入高は1ヶ月内に仕入れた在庫、期末在庫高は棚卸作業で算出した在庫となります。

例えば、期首在庫が100個あったとして期中仕入高が50個、売れた商品の数も50個だとすると計算上の期末在庫高は計算上では100個となります。

しかしこれは仕入れと販売数の数字ベースによるもので、棚卸作業をしたら実際の在庫が90個しかなかった、つまり10個少ないということがあります。

計算上の在庫数より10個少なかった、つまりこのマイナス10がロス額になるのです。売上高に対してのロス額の比率のことをロス率といいます。

そして、販売することで在庫が減る、これ以外の理由で在庫がなくなってしまうのが商品ロスとなります。ロス額が増えるということは、売上原価の増加にはなりますが売上高は減ってしまうので、結果的に粗利が少なくなってしまいます。

ロス額によっては、粗利が出なくなり赤字ということになってしまうのです。

経営を圧迫する危険性がある隠れロス

商品のロスが出る原因は、大きく分けると万引き(盗難)ロスと廃棄ロスの2つが挙げられます。

万引きであれば、すぐに発見できるので商品ロスの理由も分かりやすいのですが、廃棄ロスは正確に把握するのが難しいため注意しなくてはいけません。

廃棄ロスとは

商品があっても販売できない状態になり、廃棄することで発生するのが廃棄ロスです。

食品であれば消費期限や賞味期限が切れてしまったもの、物であれば保管状態や取り扱い方が悪いせいで破損してしまい廃棄するしかなくなったものが廃棄ロスとなります。

消費期限や破損による廃棄は、販売予測や方法を改善することで対策ができるのですが、一番厄介なのが商品の陳腐化です。

陳腐化には明確な基準がないため、お店の判断だけで廃棄することができないので在庫としては存在するものの、時代遅れとなって売れ残ってしまい最終的には廃棄となります。

しかし、棚卸段階では在庫となり、廃棄ロスの数字として把握できないので隠れロスになり経営の悪化の引き金になることがあるのです。

隠れロスの危険性

隠れロスとなる商品は、過剰に仕入れても売上原価には反映されないので粗利益にも影響しません。

ですが、仕入れることで支払いは増えていきますから、売上がないのに過剰仕入れをすると資金繰りが悪化します。

隠れロス商品を過剰に仕入れているのに、それを在庫(財産)だと思って放置すると、最終的に陳腐化した商品で隠れロスだと判明した際には商品ロスとして表面化し、粗利益が大幅に削られることになるのです。


このページは以下の書籍を参考にして書かれています。
書籍では具体例も豊富ですので是非あわせてご参考にしてください。
【売り上げを伸ばす・利益を出す やさしくわかる「お店の数字」著者:山田公一 日本実業出版社】


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