市場の変化に対応し正しい意思決定をするための店舗管理システム
ここでは店舗経営における数字の重要性と市場の変化の掴み方、対処法について解説しています。
店舗経営においては自分を知り、市場を知ることが重要ですが具体的にどのような方法が有効なのでしょうか。
結論から言ってしまうと売上や利益の客観的な数字を把握して、それに合わせて迅速に対策を打つことです。
そんなことは当たり前と思うかもしれませんが、極端に客足が途絶えたり売上が減少するといったことがない限りは意外と小さな変化に気がつかないものです。
例えば前月の売上が100万円で今月は99万円だったとします。数字を知らないスタッフはその程度の変化を肌で感じることはおそらく難しいでしょう。このように毎月徐々に売上が減少していくと、気がつかないうちに経営が悪化しているということが起きます。
ところがこれを会社の数字として表すと売上高が1%減ったことが一目瞭然ですし、その重要性を誰もが認識しやすくなります。
厳しい経済環境で利益を確保するのが難しいと言われる中で、商品を仕入れて販売している店舗ならばこの1%=1万円の変化がどれほどの意味を持つのかわかるはずです。
そしてこうした小さな変化にいかにスピーディーに対応できるかが店舗経営成功のカギとなります。
売上や利益に変化があったことを把握できると、次に何をやるべきかが見えてきます。良い方向、悪い方向に関わらず、その変化の原因がどこにあるかを押さえて行動に移すことが重要です。
例えば店舗の売上が減少する原因としては、客数が減っているか客単価が減っているかのどちらかが考えられます。
こうした状況を接客する中で感覚として捉えることは難しいため、明確に数字で把握することが大切なのです。
客単価を上げるための対策と客数を上げるための対策は異なりますのでここで判断を誤るようなことがあれば経営に大きな影響が出てくるでしょう。
また数字で把握することはスタッフに目的意識を持ってもらう上でも非常に重要になります。売上が減っているので頑張りましょうと声をかけるだけでは説得力に欠けますし、スタッフによって頑張る尺度も違います。
しかし具体的な売上・利益目標を数字で掲げることによって経営サイドとスタッフでやるべきことが共有できるようになるのです。
このページは以下の書籍を参考にして書かれています。
書籍では具体例も豊富ですので是非あわせてご参考にしてください。
【売り上げを伸ばす・利益を出す やさしくわかる「お店の数字」著者:山田公一 日本実業出版社】